「就業規則なんて読んだことない…」それ、実はもったいない話です!
「就業規則って、分厚い本みたいで難しそう…。」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
でも実は、就業規則は一言でいうと「みんなが安心して気持ちよく働くためのルールブック」です。
実は私、社労士になる前から就業規則を読むのが大好きでした(笑)。
「えっ、こんなルールもあるの!?」
「なるほど、こういう決まりになっているんだ。」
そんな発見がたくさんあって、読んでいて意外と面白いんです。
もちろん今では、「あれ?ここは法律と違うな…」「この書き方だと少し危ないな」と、ついツッコミを入れたくなることもあります(笑)。
そんな就業規則ですが、なぜ大切なのでしょうか。
例えば、バスケットボールにルールがなかったらどうなるでしょう?
足を使ってもいいの?
試合時間は?
ファールは何回してもいいの?
きっと試合は成り立ちませんよね。
会社や保育園も同じです。
ルールがなければ、「聞いていません」「そんな説明は受けていません」という行き違いが起こりやすくなります。
だからこそ必要なのが、就業規則です。
実は、常時10人以上の従業員がいる事業場では、法律で就業規則の作成と労働基準監督署への届出が義務付けられています。
では、就業規則には何が書かれているのでしょうか。
難しい法律ばかりではありません。
例えば…
- 何時から何時まで働くの?
- お昼休みは何分?
- お休みはいつ?
- お給料はいつ支払われるの?
- 有給休暇はどうやって取るの?
- 退職するときはどうするの?
など、働くうえで誰もが気になることが書かれています。
つまり、「職場の当たり前」を見える化したものなんです。
特に保育園では、早番・遅番のシフトや行事の日の勤務、急なお休みへの対応など、保育園ならではのルールもたくさんあります。
これを口約束だけで済ませてしまうと、
「私はそう聞いていません。」
「前の園長先生のときは違いました。」
という話になりがちです。
就業規則があれば、「就業規則ではこうなっていますね。」と、お互いに確認しながら話ができます。
実は就業規則は、職員を縛るためのものではありません。
園や会社が一方的なルールを押し付けないための約束でもあります。
職員を守る。
そして園も守る。
その両方を支えてくれるのが就業規則なのです。
「うちは人数が少ないから関係ない。」
そう思われることもありますが、私はむしろ逆だと思っています。
人数が少ない職場ほど、「言った」「言わない」が人間関係に大きく影響します。
だからこそ、「言わなくても分かる」ではなく、「誰が見ても分かる」ルールを作っておくことが大切です。
就業規則は、問題が起きてから慌てて作るものではありません。
何も起きていない今だからこそ整備しておくことで、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。
さらに、助成金や補助金の申請では、就業規則の整備が要件になっているものもあります。
「あとで作ればいい」と思っていたら、申請できなかった…というケースも珍しくありません。
ちなみに、就業規則のモデルは厚生労働省のホームページでも公開されています。
……ただ、正直なところ、かなりお役所らしい文章です(笑)。
そのまま使うのではなく、自分の園や会社に合った内容になっているか、一度見直してみることをおすすめします。
就業規則は、ただの書類ではありません。
園長先生や経営者にとっては「園を守る保険」。
職員にとっては「安心して働くための約束」。
ぜひ一度、ご自身の園の就業規則を開いてみてください。
意外な発見があるかもしれません☺

