年金、繰り上げ?繰り下げ?永遠のテーマに社労士が本音で答える
最近よく聞きますよね。
「年金は早くもらって投資せよ!」(YouTube)
「いやいや、繰り下げで増やすのが賢い!」(X)
さて、正解は・・・・
その人によって違います。
年金額、現在の収入、既婚か未婚か、配偶者の年金額、健康状態、そして寿命。
条件が違えば、答えも変わるのが年金の世界です。
でも、ひとつだけ断言できます。
「え、私の年金こんなにあるの!?多っ!」と言う人は、ほぼいません。
しかもそこから税金や社会保険料が引かれます。
現実は、なかなか厳しい。
そもそも繰り上げ・繰り下げとは?
☆繰り上げ受給(60歳~)
早くもらえるけれど、一生減額。減額率は0.4%×繰り上げた月数。
例えば60歳から受給すると…
0.4%×60か月=24%減
この減額は一生続きます。
しかもこれ、1か月単位で可能。
60歳4か月、64歳1か月…など細かく調整できます。
☆繰り下げ受給(66歳~75歳)
遅くもらう代わりに、一生増額。増額率は0.7%×繰り下げた月数。
70歳まで繰り下げると…
0.7%×60か月=42%増
さらに最大75歳まで可能で、0.7%×120か月=84%増
約倍!!!!インパクト大。
ただし当然、受給額が増えれば税金も増える可能性があります。
ここは冷静にシミュレーションを。
そして、実はあまり知られていない「待機ルール」
繰り下げは1か月単位でできるのですが…
最初の1年は実質できません。
65歳6か月→✖
最低でも66歳になるまでは請求できません。
正確に言うと、
「待っていても増額の対象にならない期間」がある、ということ。
正直…ちょっと意地悪に感じません?(笑)
で、繰り下げしたい人におすすめなのが、
「やっぱり待~たない♪」という戦略。
例えば65歳7か月で
「やっぱり65歳0か月からもらっていたことにします」
と申請すれば、遡って一括受給可能。(申請から振込まで約3か月かかります)
つまり、
- とりあえず待つ
- 体調や家計を見て判断
- ダメなら遡る
という柔軟戦略がとれるのです。
(ちなみに繰り上げは、この遡り制度は使えません)
子育てでも一番「くぅぅ」と思うのは「待つ」こと。
でも年金では、この「待つ」が武器になります。
で、私はどうしよう?
婚姻関係が継続している前提で…(笑)
・厚生年金→夫の年金額と比較して判断だけど、おそらく65歳から。
・基礎年金→65歳時点の財力と健康状態次第ってところかな。
年金は不安の種になりがちですが、
「どうせ少ないし…」ではなく「どう使うか」で未来は変わります。
もらえる未来があるだけ、悪くない。
何より知らないことが一番もったいない。
賢く選びましょう。


