アンパンマン見ててね
子どもと本気で鬼ごっこするのは好きだし、絵を描く事も、ピアノを弾くことも好きです。
でも、日々の業務の中で「子ども達に食べさせる事」は難しい。
我が子は夕飯を残したら、翌朝に持ち越しになります。これはものすごく不評。
しかし、園ではそんな事できないし、まして無理強いできないし(不適切保育になる恐れあり)、でも食べて欲しいし。
そこで先生たちはあの手この手で食べてもらおうとします。
代表的な言葉掛けに「〇〇見ててね~。ホウレンソウ食べちゃうからね~」。
我が子に言った事ありませんか?
特に「アンパンマン見ててね~」。一度は言った事あるシリーズ。
何を隠そう、私はこの手の言葉掛けが苦手です・・・。保育士なのに。
何でアンパンマンが見てると食べられるんだ?と冷静に思うんです。むしろ、
『ほうれん草は、β-カロテン、ビタミンC、葉酸、鉄分を豊富に含む栄養価の高い緑黄色野菜です。特に冬が旬の時期にはビタミンCも豊富になり、鉄分の吸収を助けたり、造血を助けたりするため、貧血予防に効果が期待できます』
と、言いたい。あぁ、言いたい。
でも、さすがに言葉が怖いので
『ほうれん草は、体の中の大切な血を、いっぱい作ってくれるから、元気100倍になれるんだって~。〇〇さんも、食べてみる?』かな。
今の時代「美味しいから食べてみて」はNGなんだとか。
美味しいのは自分の感想であって、相手に自分の主観を押し付けてはいけないらしい。
そして「○○ちゃん・くん」ではなく、「○○さん」と呼ぶようにしている。性別で分けないように。
保育の正解が分からなくなっているこの頃です。

